『歴史を変えた気候大変動 』 ブライアン フェイガン を読んだ。

 『歴史を変えた気候大変動』 ブライアン フェイガン を読み終わった。

 単純な温暖化の話では全くなく、過去の歴史において、気候の変動が如何に人間の生活、国家の体制に影響を及ぼしてきたか、丁寧に詳しく書いた秀作。

 今から1100年の前の中世の温暖化から始まり、近年の温暖化の話まで書かれている。

 中世の温暖化のころは、スコットランドでも麦が栽培されており、今よりも暖かく気候の変動もなく穏やかの季節であった。暗黒の中世というイメージがあるが、実際は安定した生活が送れていたようだ。 それが終わり、気候が寒冷化に向かい気候の変動が激しくなり、人々の生活が変わり、国家のありようまでもが変わっていく。

 飢饉においては、食物が取れないことは始まりでしかなく、物流や国家の施策のほうが要因として大きいことがよくわかる。

 1850年代のアイルランドのジャガイモ飢饉の話はひどい話で、アイルランドの人たちがイギリス人を嫌う理由がよくわかる。

 アイルランドでは、今だ1840年代の人口より少なく、人口が増加しだしたのが1970年以降だということに恐怖する。

 ただ、寒冷化は文明を進めるのもまた事実であり、大きな犠牲の上に今の生活があるということな訳だ。

 寒冷化、小氷河期ということは、ただ単に寒くなることではなく、気候のゆれが極端に激しくなることだとわかる。
 ここのところ、気温の揺れがひどく、5月中旬なのに、雪のところもあったようだ。アイスランドでも火山が噴火しているし、今年はどーなる? 来年はどーなる? 3年不作が続くと現代社会も酷いことになるのでは。

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